【Windows】起動・終了の履歴を調べるには
Windows環境を使用していると、何かしらの調査で起動・終了の履歴を調べなければいけないこともあると思います。
そんなときの手順について解説します。
イベントビューアー起動
Windows上での出来事については、「イベントビューアー」という、Windowsに最初から入っている仕組みで調べることができます。
イベントビューアーの起動方法はいくつかありますが、手っ取り早いのは[スタートメニュー]の右クリックから起動する方法ですね。
他にも、[スタートメニュー]の[Windows管理ツール]から起動する方法や、[ファイル名を指定して実行([Windows]+[R])]から「eventvwr.msc」を入力して起動する方法があります。
ご自身のやり易い方法で起動してください。
イベントビューアーを起動したら左ペインの[Windowsログ]を選択して展開し、そのなかの[システム]をクリックします。
少し待つとイベントログの一覧が表示されます。
情報収集に少し時間がかかる場合もあるので、慌てずに。
ただし、この段階ではすべてのイベントログが表示されるため、ここから起動・終了のログを絞り込む必要があります。
起動・終了のイベントID
Windows内のイベントはそれぞれに固有のイベントIDが割り振られていますので、イベントIDを指定することで、起動・終了のログを絞り込みます。
サーバーOSであれば、下記イベントIDで絞り込むのが良いでしょう。
イベントID | イベント内容 |
---|---|
12 | Kernel-General OS起動時刻 |
13 | Kernel-General OSシャットダウン時刻 |
6005 | イベント ログ サービス開始(=起動) |
6006 | イベント ログ サービス停止(=正常にシャットダウン) |
6008 | 正常ではない終了 |
一方、Windows 10/11で「高速スタートアップ」機能が働いている場合は、PCの起動・終了を行っても上記イベントが記録されないため、下記のイベントIDで絞り込みましょう。
イベントID | イベント内容 |
---|---|
7001 | (ログオン)ユーザー ログオン通知(=起動) |
7002 | (ログオフ)ユーザー ログオフ通知(=シャットダウン) |
イベントIDでの絞り込み
イベントIDでの絞り込みは、下記の手順で行います。
イベントビューアー右ペインの[現在のログをフィルター]をクリックします。
イベントIDを指定して[OK]を押します。
イベントIDはカンマ区切りで並べると、複数指定できます。また二つの数字をハイフンで繋げることにより、範囲指定することもできます。
指定したイベントIDのみが表示されます。
以上の手順で、Windowsの起動・終了状態を確認できるようになると思います。
あとは調べたい内容に沿って時間帯なども併せて、調査を行っていきましょう。