SourceTreeが起動しない!?
このページに来られた方なら、プログラム開発を行っている方ならバージョン管理システムとして運用される「Git」と、そのGUIとしてAtlassian社から提供されている無料のクライアントアプリケーション「SourceTree」はご存じでしょう。
あるとき、筆者の環境でこのSourceTreeが全く起動できなくなったので、その対処方法を記録しておきます。
SourceTreeの使用状況
筆者が普段使用しているPCは、ともにWindowsのデスクトップPCとノートPCがそれぞれ1台ずつ。
プログラム開発はどちらでも行うことがあるので、Gitを使用してバージョン管理と共有を行っています。
Windows | Git | SourceTree | |
---|---|---|---|
デスクトップPC | Windows10 Pro 22H2 | version 2.17.0.windows.1 | Version 3.3.2 |
ノートPC | Windows10 Home 22H2 | version 2.40.1.windows.1 | Version 3.3.8 |
普段からアップデートはかけていますが、デスクトップPCのほうは色々と制限があってバージョンが低めです。
ある日突然起動しなくなった!?
少し開発の間が空いたある日、プログラムの動作確認を行うのに一度最新化しようと何日かぶりにSourceTreeを起動しようとしたところ、うんともすんとも言わなくなってしまいました。
起動しようとするとSourceTreeのロゴが表示されるもののすぐに消えてしまい、その後は特にエラーなども表示されず、ただいくら待っててもSourceTreeが起動しません。
しかも、デスクトップPCもノートPCも、両方共です。
両方同時に、となると何かファイルが壊れたとかハード故障とかではなく、環境の問題である可能性が高そうです。
Windowsのイベントビューアーを見ると、SourceTreeの起動でエラーのログが出ていたようです。
起動しなくなったSourceTreeの対処
結果的には、以下の方法で無事に起動できるようになったので、紹介します。
まずは下記のフォルダを開きます。
%AppData%/local/Atlassian/
開いたフォルダにさらに複数のフォルダがあると思いますが、そのなかから”SourceTree.exe_Url_○○○“という長い名前のフォルダを削除します。
1つだけかもしれないしたくさん同様のフォルダがあるかもしれませんが、当てはまるフォルダは削除しましょう。
上記フォルダを削除した状態でアプリケーションを起動すると、今度は無事に起動できます。
再起動時、もしかしたらセットアップのダイアログが表示されることがあるかもしれませんが、その場合は一旦セットアップを終了して再度起動するなどしてみると、元の状態でアプリが起動できると思います。
SourceTree自体はあくまでもGitのUIなので、使えなくなったからといってGit自体が壊れたり使えなくなるということはありません。
とはいえ、CUIはややハードルも高いですし、GUIが使えるとやはりありがたいですね。
起動しなくなる原因
残念ながら、SourceTreeが起動しなくなる直接の原因は不明なのですが、今回は異なるPCで同様の症状が概ね同時に発生したので、もしかしたらWindows Updateが関係しているのかもしれません。
ただ、今回参考にさせてもらった情報には何年か前のものもあったりしたので、必ずしも特定のWindows Updateが原因というわけではないのかもしれないですね。
まぁ、そもそもWindows Updateが関係しているかも分からないのですが…。
尻すぼみになってしまってすみません…m(_ _)m