【Excel】タイトル行を全ページに印刷する
エクセルで行数が多い表を印刷する場合、数ページにわたることもあると思います。
そんな時、表のタイトル行が1ページ目にしかついていないと、2ページ目以降はどの列がどの項目なのか分からなくなってしまいます。
こういった表の場合、タイトル行(見出し行、項目行)は毎ページ印刷したいですね。
タイトル行を設定していないと…
タイトル行を設定しない状態で複数ページになる表を印刷すると、次のようになります。
エクセルにはもちろん、タイトル行を付けていますし、印刷時の1ページ目にもそのままタイトル行が出力されます。
しかし2ページ目以降にはタイトル行が出力されないので、どの列がどの項目なのか分かりづらくなってしまっています。
この2ページ目以降にも、1ページ目同様にタイトル行を出力しましょう。
印刷用のタイトル行設定
指定した行(タイトル行)を毎ページ印刷する設定について解説します。
通常通り、タイトル行を作っておきましょう。
[ページレイアウト]タブから、ページ設定の[印刷タイトル]を選択します。
ページ設定ダイアログの[シート]タブにある「タイトル行」に、毎ページ出力したい行の範囲を指定します。
指定範囲を直接入力してもいいですし、エクセル上の行をマウスカーソルで選択しても構いません。
[OK]でダイアログを閉じれば、設定は完了です。
これで、印刷の2ページ目以降にも、1ページ目と同様のタイトル行が出力されるようになりました。
範囲指定方法
タイトル行の範囲指定については「1行目のみ」以外にも、例えば次のように指定が可能です。
指定したいタイトル行 | 範囲指定(A1参照形式) | 範囲指定(R1C1参照形式) |
---|---|---|
1行目のみ | $1:$1 | R1 |
1~2行目 | $1:$2 | R1:R2 |
2~4行目 | $2:$4 | R2:R4 |
2~4行目のように途中行を毎ページ出力するといった設定もできますので、内容に応じて指定方法を検討しましょう。
タイトル”列”の指定
横に長い表の場合などは、タイトル列を毎ページ出力したいですね。
設定方法はタイトル行のときと同様に、ページ設定ダイアログの[シート]タブにある「タイトル列」に対象範囲を指定すればOKです。
画面表示のタイトル行設定
ここまでで印刷時の設定はできましたが、画面上で表示する場合の設定もあります。
[表示]タブ>[ウィンドウ枠の固定]>[先頭行の固定]を選択することで、下方向にスクロールしていっても、1行目を常に表示することができるようになります。
昨今はウェブ会議など、エクセルを画面上で表示して共有する機会も多いと思いますので、こういった設定も活用しましょう。
複数タイトル行・列の固定
こちらも印刷時同様、複数行・列のタイトルの設定をしたい場合があると思います。
その時は、固定したい(タイトルにしたい)行・列の次のセルを選択した状態で、[表示]タブ>[ウィンドウ枠の固定]>[ウィンドウ枠の固定]を選択します。
上記の場合は「B3(R3C2)」のセルを選択しているので、「A列」と「1~2行目」が固定されます。
行だけを固定したい場合は「固定したい行の次行の先頭列のセル」、列だけを固定したい場合は「固定したい列の次列の先頭行のセル」を選択すればOKです。
文章にするとややこしいかもしれませんが、セルを選択するだけなので、表の内容に応じて色々試してみましょう。
指定したいタイトル行・列 | 選択するセル(A1参照形式) | 選択するセル(R1C1参照形式) |
---|---|---|
1行目 | A2 | R2C1 |
1~2行目 | A3 | R3C1 |
A列 | B1 | R1C2 |
A~B列 | C1 | R1C3 |
A列と1行目 | B2 | R2C2 |
固定設定の解除
ウィンドウ枠の固定を解除したい場合は、[表示]タブ>[ウィンドウ枠の固定]>[ウィンドウ枠の解除]を選択します。
固定する場所を変更したい場合も、いったん解除してから改めて固定設定をしましょう。
まとめ
印刷用のタイトル行・列設定と、画面表示用のタイトル行・列設定について解説しました。
タイトル行・列を適切に設定することにより、大きな表を用いた打合せを効率的に進めることができます。
表を作り始める時点で、これらの設定をするクセをつけておくといいですね。