IT雑学

SQL Server Management Studio(SSMS)のインストール手順

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SQL Serverを使用する際、コマンドラインでも使用はできますが、クライアントアプリケーションがあると何かと便利です。

今回はSQL Serverのクライアントアプリケーションとして最も一般的な「SQL Server Management Studio(SSMS)」のインストール手順、およびSQL Serverへの接続について解説します。

SQL Serverのインストールが未だの方はこちら
SQL Server Expressのインストール手順
SQL Server Expressのインストール手順

インストーラの取得

SQL Serverをインストールした直後であれば、インストールセンターのメニューからダウンロードページを開くことができます。

そうでない場合は、直接Microsoftのダウンロードページを開いてください。

SQL Server Management Studio (SSMS) のダウンロード
SQL Server Management Studio (SSMS) のダウンロード

2024年8月時点の最新版にリンクしていますが、より新しいバージョンが出ている場合がありますのでご自身で確認してください。

この時、素直に「SSMSのダウンロード」からダウンロードすると、英語版のインストーラがダウンロードされます。

もちろん英語版でもそのまま使用することはできるのですが、日本語版は別にあるので、日本語版が良いという人は注意しましょう。

日本語版をダウンロードする際は、[使用できる言語]のリンク先にある言語のリストから、日本語を選択してダウンロードします。

インストール実行

ダウンロードしたインストーラを実行します。

インストールする場所を変更できますが、特別な理由がなければそのままで[インストール]を押します。

完了画面になればインストール完了です。

簡単ですね!

SQL Serverへの接続

SSMSをインストールしたら、インストール済みのSQL Serverへ接続してみましょう。

スタートメニューやショートカットからSSMSを立ち上げると「サーバーへの接続」ダイアログが表示されます。

サーバーの種類は”データベースエンジン”のままで良いですが、”サーバー名”と”認証”については、接続する環境に合わせた設定が必要です。

サーバー名

接続対象のインスタンスが「既定のインスタンス」であれば、サーバー名(localhost or マシン名 or IPアドレス)のみで接続できます。

「名前付きのインスタンス」の場合は、サーバー名と並べてインスタンス名も指定する必要があります。

"サーバー"\"インスタンス名"(例:localhost\SAMPLEDB)

認証

SQL Serverへ接続する認証方式を選択します。

Windows認証“を選択した場合は、Windowsへログインしているユーザー情報を使用するため、ユーザー名とパスワードの入力は不要です。

ただし、当然ながらWindowsのログイン情報が共有できる環境である(同じマシン内のSQL Serverに接続する場合など)といった制限があります。

一方、”SQL Server認証“はユーザー名とパスワードを入力して接続します。

外部アプリケーションから接続する場合などはユーザー名・パスワードを使用することになると思いますので、接続確認の意味も含めて、こちらの方式を使うことも多いと思います。

なお、SQL Server認証はSQL Server側の設定で有効になっていないと使用することができません。

インストール時に設定していない場合はWindows認証のみが有効となっているため、必要な場合は一度Windows認証で接続して認証設定自体を変更する必要があります。

接続確認

サーバー名と認証方式を設定したら[接続]を押します。

左ペインのオブジェクトエクスプローラーに、接続しているインスタンスの情報が表示されれば接続完了です。

接続エラー(信頼されていない機関~)

接続時に「信頼されていない機関によって証明書チェーンが発行されました。」といったエラーが表示されることがあります。

この場合、本来であればルート証明機関をインストールするといった手順が必要になりますが、開発環境などで特にそういったものが必要でない場合は、手っ取り早く解消する方法もあります。

“サーバーへの接続”ダイアログで[オプション]ボタンを押します。

表示された項目の「サーバー証明書を信頼する」チェックボックスにチェックを入れいます。

これで暗号化証明書に関するエラーが解消されますので、再度[接続]ボタンを押して接続確認を行います。

まとめ

SQL Server Management Studioのインストール手順と、SQL Serverへの接続方法について解説しました。

SSMSはデータベースの参照・操作はもちろん、認証やユーザーなど様々なSQL Server設定、レプリケーション設定、バックアップ・復元操作など幅広い場面で活躍します。

しっかりと使いこなしましょう。

ABOUT ME
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理系大学卒業後、音楽の専門学校へ。ギター・ドラムでの音楽活動を経て、30歳手前でプログラマーへ転身。
ウェブシステム・スマホアプリ・マクロツールなど様々な受託開発を経験した後、メーカー企業で業務アプリケーションの開発に携わる。45歳を過ぎて独立、グローナレッジ設立。
応用情報処理技術者、ウェブデザイン技能検定3級、色彩検定2級、日商簿記2級。登山は富士山経験あり、マラソンはハーフ1h58m。
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