【ITツールレビュー】Garmin Forerunner 265S
ガーミンのランナー向けスマートウォッチ「Forerunner 265S(フォアランナー265エス)」が2023年3月に発売されました。筆者としては初めてのスマートウォッチでワクワクです。
購入から約半年程、実機を使ってみたので、”265″と”265S”の違いはもちろん、スペック・仕様には表れにくい使用感やサイズ感などを紹介したいと思います。
筆者は特に、購入時に“265”と”265S”でどちらのサイズにするかかなり迷ったので、サイズを迷われている方の参考になるよう写真もたくさん載せてみました。
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仕様概要
まずは基本的な仕様をざっくりと。
筆者が購入したのはコンパクトタイプの”265S”です。レギュラーサイズの”265″とは本体の大きさ・バンドの長さのほか、稼働時間の目安なども異なっています。
それぞれで仕様が異なる点をピックアップしてみました。
265S | 265 | |
---|---|---|
ディスプレイ | アクティブマトリクス式有機EL カラー表示 タッチスクリーン サイズ:直径28.1mm 解像度:360×360px | 同左 同左 同左 サイズ:直径32.5mm 解像度:416×416px |
本体 | 重量:39g サイズ:41.7×41.7×12.9mm | 同左 サイズ:46.1×46.1×12.9mm |
バンド | シリコン製 手首周り適応サイズ:115~178mm クイックリリースバンド:18mm | 同左 手首周り適応サイズ:135~205mm クイックリリースバンド:22mm |
バッテリー | スマートウォッチモード:約15日間 GPSモード:約24時間 GPS+音楽再生モード: 約7.5時間 | スマートウォッチモード:約13日間 GPSモード:約20時間 GPS+音楽再生モード: 約7時間 |
カラーバリエーション | Black (+ Yellow) White (+ Lime Green) Pink (+ White) | Black (+ Gray) White (+ Blue) Aqua (+ Black) |
詳細仕様についてはオフィシャルのメーカーサイトを参照しましょう。
サイズ
基本的には当然、“265S”のほうがサイズは小さく重量も軽くなっています。
ディスプレイの解像度も異なっていますが、ディスプレイサイズも違っていますし、そもそもがAMOELD(アクティブマトリクス式有機EL)で発色も相当キレイなので、個人的には画面の粗さや粒感のようなものは全く感じません。
ちなみに本体の”縦・横”サイズは異なりますが、”高さ”に違いはないようです。
バッテリー
“265S”のほうが本体のサイズが小さいためバッテリー容量も少ないと思われたのですが、”265″より“265S”のほうが稼働時間が長くなっています。
勝手な予想としては、ディスプレイサイズが小さい分だけ稼働時の消費電力量が少なく、結果的に稼働時間は長く確保できているのかな、と思っています。
なお残量は盤面にも表示できるので、いつでも確認可能です。
バンド
それぞれ、本体のカラーバリエーションに合わせたバンドが付属していますが、”265″と”265S”では同じBlackやWhiteでも挿し色が異なるので雰囲気が若干異なります。
挿し色が入っているところとしては下記の箇所ですね。
- 本体右上ベゼルの内側にある「START」の文字色
- 本体右上側面の物理ボタン「RUN」の文字色
- バンドの留穴周辺と終端部
- バンドの裏側中央ライン
これに関しては完全に好みですね。ガーミンは簡単にバンドの交換もできるので、そのうち試してみようと思います。
充電ケーブル
充電ケーブルが1本付属しています。
本体側は独自端子、もう片側はUSB Type-Cとなっています。
両端がUSBというわけではないので、ケーブルをなくしてしまうと通常のUSBケーブルでは充電できません。気を付けましょう。
セットアップ・設定・データ転送は?
スマートウォッチを使用するのが初めてだったので、デバイス設定や管理は盤面とボタンの操作で色々やるのかと思っていたのですが、PCやスマホ上から管理できるアプリがあります。
Garmin Express
主にスマートウォッチ本体の管理をするためのアプリケーションです。
本体ソフトウェアの更新やデータ連携、また音楽データを本体に転送する際にも使用しますので、Garminのスマートウォッチを使うなら必須のアプリケーションですね。
PCに本アプリケーションをインストールした後、USBケーブルを使ってスマートウォッチを接続することで、デバイス登録して管理できるようになります。
Garmin Connect
スマートウォッチで記録した様々なデータを収集して、閲覧・分析ができるアプリケーションです。PC版もありますが、スマホアプリのほうが何かと便利だと思います。
スマートフォンに「Garmin Connect」をインストールし、Bluetooth接続でスマートウォッチと同期することで、以降は自動でスマートウォッチのデータが「Garmin Connect」に連携されます。
同期した後は、スマートフォンが近くにあれば勝手にデータ連携してくれるので、特に同期を意識することなくランニング記録を見ることができます。
アプリの詳しい使い方は今回は割愛しますが、こういったもので端末やデータを管理するんだな~と思っていただければ。
ちなみに筆者は、もともとASICSの「Runkeeper」というアプリでランニング記録をとっていたのですが、Garminとも連携できるのでそちらも継続して使用しています。
バンドのサイズ感ってどうなの?
さて、筆者が購入を検討した際に一番迷ったのが「”265″にするか、”265S”にするか」です。
検討時はまだ”265″シリーズは発売されていなかったため、主には”255″シリーズの様々なレビューを参考にしていたのですが、なかなか”~S”のサイズ感について確証が持てず。
それもあって、今回の記事を書いたのですが。
本体サイズも小さく重量も軽い”~S”にしたかったのですが、いざ付けてみたら盤面が小さかったり手首がきつかったりしたらイヤだなぁ…、というのが一番の悩みポイントでした。
「バンドが結構キツかったのでご注意を」みたいなコメントが目についたので、スペック上のバンドの長さや適応サイズを見ながら何度も自分の手首周りのサイズを測ってました。
で、結果としては”265S”にして全く問題なく、大満足でしたので、改めて、バンド関連の情報を詳しくお伝えしたいと思います。
詳細サイズ
仕様には出てこない、各部の詳細なサイズを紹介します。
まずは事前情報として、筆者の手首周りのサイズを。
時計を着けるあたりはおよそ17cmです。男性としては細いほうでしょうか。
次に、バンドの長さ・幅・留穴の間隔です。
本体を含めた長さはおよそ23cmですが、一番端の留穴から留め具までの長さは21cm程度なので、多少の余裕を見ると手首回りが20cmを超える場合に”265S”のバンドだと厳しい可能性が高くなりそうです。
シリコン素材で伸縮性もあり、留穴は約5mm間隔で並んでいますので、留め具合は細かく調整できます。
バンドの幅は18mmです。別売りのバンドに交換する場合は18mmのものを選びます。
装着レビュー
では、実際に腕に付けた状態を紹介します。
筆者は、ランニング時は8つ目の穴、普段使いの時は7つ目の穴で留めるようにしています。
となると、筆者の手首周り17cmに対して余っている穴が6~7つとなり、留穴の間隔が約5mmで考えると、やはり手首周り20cmあたりが”265S”を着けられるギリギリのサイズになりそうです。
革のベルトに比べて留穴の間隔が狭く数も多いので、細かな調整ができるのが良いですね。
またバンドの端がぶらつかない様に留めるループは、内側に小さい突起がついているので、これを留め穴に固定することでループ自体がズレることもありません。
この仕組みが実は結構お気に入りポイントです。
バンド自体は柔軟性があり、程よく手首周りにフィットします。
また、シリコンということもあり、きつく締めなくても手首の周りでクルクル滑って回ることもありません。
シリコンで水を吸わないので、汗をかいてもさっと拭き取れますし、いざとなれば外して丸洗いすれば清潔です。
逆に言うと、走っている最中などは水分がそのまま残ってしまいますが、個人的にはフルマラソン時でも特にそれが気になるような感触はありませんでした。
そんなこと気にしてられないくらい、汗だく&疲労困憊ですが…。
初めてのスマートウォッチ
今回、初めてスマートウォッチを使用してみての感想をいくつか。
本体も軽く、自身も身軽に
筆者は基本的にランニング時に”265S”を、日常時はCASIOの”OCEANUS”を使っていますが、休日に出かける際など、リラックスしたいときには”265S”を選ぶこともあります。
“OCEANUS”も軽くてとても気に入っていますが、それ以上にとにかく軽く、バンドがシリコンで付け心地も柔らかなので楽ですね。歩いている時などは、意識しなければ付けていることも忘れるくらいです。
なので「あれ?時計忘れた?」と思って腕を見たら付けていた、ということもしばしばあります。イヤ、ほんとに。
音楽も保存できるため、無線イヤホンとセットで使用すれば、ハンズフリーで邪魔なケーブルもなく、スマホなしで音楽も聞きながら走ることが出来てホントに快適です。
またSuica対応なので、手ぶらで走り出して途中のキャッシュレス対応自販機で飲み物を買う、なんてこともできます。
本体だけでなく、自身も身軽に動けるようになります。
TPOに合わせた選択肢を
盤面のデザインを変更できるのは、やはりスマートウォッチならでは、ですね。気分で変えたりTPOに合わせて変えたりできるのは面白いです。
また盤面を常時表示にしていない場合、時計を見る姿勢でないときは盤面が暗くなるので変に目立たず使いやすい、というのもあります。
最近はビジネスの場でもスマートウォッチを付けている方も多いですし、一見してどちらかわからないデザインのものも多いと思います。
充電を忘れないように
何気に一番慣れなかった、というか習慣がなかったのが”充電“です。
こればかりはしょうがないのですが、GPS使わないモードであれば数日バッテリーが持つために、ちょっと置いておいていざ走るときに使おうとしたら10%程度しかなかった、ということはありました。
時計というよりもやはりスマホに近い感覚で扱うのが良いのでしょうね。
ちなみに、無線イヤホンで音楽を聴きながら1時間のランニングをすると、だいたい10%程度のバッテリーが使用されていました。周辺環境によるGPSの精度なども影響するかもしれませんが、ひとまずの参考まで。
充電プラグ防塵カバーは必須かも
本体裏面に充電用の端子がありますが、ここは金属部がむき出しになっています。
メーカーとしては問題ないからこそこういう作りなのだとは思うのですが、やはり運動時に使う身としては、汗などの水分が付くことが気になってしまいます。
他のGarminのスマートウォッチも同様のつくりらしく、ここ用の防塵カバーがたくさん販売されています。
10個入りでもそんなに高くはないので、気になる方は、本体と合わせて購入しておくと良いと思います。
感想まとめ
Garminのスマートウォッチを購入しようとしたときに、様々なレビュー記事を参考にさせてもらいました。
スペックや機能面についてはたくさんの情報があり、またメーカーとしても間違いのないものだという確証は早くに持てましたが、装着時のサイズ感・フィット感についてはあまり情報がなく結構迷ったので、今回の記事を書いてみました。
安い買い物ではないですもんね~。
もちろん、個人によって身体のサイズや着けたときの感じ方も違いますし、一概にどうとは言えないと思いますので、筆者個人の感想以外にも客観的なサイズの情報を記載しました。
この記事が、スマートウォッチ購入で迷ってる方(特に”265″にするか”265S”にするか)の参考になれば幸いです。