【ITツールレビュー】SwitchBot ボット
手軽にスマートホームを実現するSwitchBot(スイッチボット)シリーズ。
その一つである遠隔物理ボタン操作「SwitchBot ボット」を自宅に導入したので、サイズ感・アプリ設定・注意点の他、うまくスイッチを押せないときの設置方法のコツを紹介します。
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仕様概要
まずは製品の基本的な仕様について。
本体サイズ 本体重量 | 43 × 37 × 24 mm 42g |
電源 | CR2 電池 × 1 |
動作温度 | -15℃ ~ 40℃ |
通信方式 | Bluetooth Low Energy |
対応OS ※念のため、メーカーページで 最新の情報を確認してください | Android 5.0~ iOS 11.0~ watchOS 4.0~ |
物理的にアームが出てきてボタンを押す、という非常にシンプルな設計。
それだけに汎用性は高く、工夫次第で使いたいところにはどこでも設置可能です。
パッケージには本体の他、取説、設置用のヘルパー・両面テープ、それから「スイッチ」モード用のパーツ類が含まれています。
SwitchBotシリーズのハブがあれば外出先からもインターネット経由で操作が可能ですが、ハブが無くてもBluetooth接続できる範囲ならスマホアプリで直接操作が可能です。
自宅にいるときのリモコン替わりであれば、ハブなしでOKです。
購入直後の状態だと絶縁テープが挟まっているので、これを引き抜くことで通電して使用できるようになります。
SwitchBotアプリ
シンプル設計とは言え、操作や設定はスマホのアプリから行いますので、設置前に、お手元のスマートフォンにSwitchBotアプリをインストールしましょう。
インストール
ストアでアプリを検索して、インストールします。
途中で権限許可のダイアログが出てきますので、許可しておきましょう。
インストールが完了したらアプリを立ち上げてみましょう。
このとき、ボットが通電していれば、自動で探して表示されると思います。
この状態になれば、画面に表示されたボットの右上にある”○”を押すことで、ボットを動作させることができるようになります。
アカウント作成
アプリ上でアカウントを作成してログインしておくと、各SwitchBotに名前やタイプを設定し、設置場所(ルーム)を管理することができるようになります。
アカウント作成は必須ではないので、作成しなくてもボットを使うことはできますが、後々追加のボットや他のSwitchBotシリーズの導入を検討しているなら、作成・設定しておいて損はないでしょう。
各種設定
アプリ上でボットを選択すると、スケジュールなど様々な設定ができます。
設定できる項目は、アカウントでのログイン状態によっても変わりますが、未ログインでも主に下記の設定が可能です。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
モード | モード選択:「押す」モード or 「スイッチ」モード or 「カスタム」モード 押す時間:0 ~ 60秒の長押し設定も可能です |
パスワード | パスワードを設定します |
スケジュール | 時間設定、実行回数(一度だけ or 繰り返し) |
設置&部品 | 画面の指示に従っていくことで、設定と設置を進めることができます |
ボットはBluetooth接続で操作できるため、実は、アプリをインストールした端末であれば誰でも操作できてしまいます。
アパートなど隣の部屋が近い場合は、部屋の外からでもBluetooth接続できてしまうかも!?
そんな時はパスワード設定しておくことで、不用意に外部から操作されることを防ぐことができます。
本体の設置
設置場所は用途によって様々ですが、本体の裏面に両面テープがついているので、スイッチ横に同じ高さのスペースがあればそのまま貼り付けることが可能です。
ただ、壁面のスイッチの場合、下写真のように段差があることがほとんどだと思います。
そこで、パッケージに付属の土台(ヘルパー)を使用します。
設置にあたっては、高さが合わずにスイッチに届かなかったり、逆にスイッチが近すぎて押すときに設置した場所が浮く・割れるなどしてしまうこともあります。
粘着テープで固定したあとだと、場合によっては修正が困難になりますので、まずは手で固定した状態でボットを動作させて、目的のスイッチがキチンと押せているかを確認してから粘着テープで固定しましょう。
少し押し込むタイプのスイッチの場合は、結構ギリギリ(むしろ端が当たっているくらい)の位置に設置しないと、うまくスイッチを押せなかったりします。
この辺りは対象のスイッチによってもクセはあると思いますので、最初のうちに試行錯誤して良いポジションを探しましょう。
粘着テープは、設置直後はまだ剥がれやすいのであまり頻繁にボットを動作させず、半日程度時間を置くとしっかり固定されます。
上手く押せないときは
SwitchiBotのボット設置ではよくある話題なのですが、単純に設置しただけでは、やはりボタンがうまく押せないパターンは存在します。
実際、筆者自宅の設置場所の場合、ヘルパーを使用したところ少し高さが合わず、何度か動作させると設置した枠ごと本体が浮いてしまい、スイッチを押す動作が空振りしてしまうことがありました。
そこでヘルパーの裏に高さ調整のクッションゴムをつけて本体の角度を調整したところ、安定してスイッチを押せるようになりました。
設置場所によってケースバイケースだとは思いますが、一つのやり方として、参考になれば幸いです。
使用例
実例:照明のリモコンスイッチ
今回、筆者の自宅で導入したのは寝室の照明スイッチ(「押す」モード)でした。
最近の照明はリモコンも付属しているのですが、筆者の自宅照明でリモコンを使うと、
- 寝るときに、布団に寝た状態でリモコンで消す
- 翌日、壁面のスイッチで付けようとする
- リモコンで消した場合はリモコンでないと付けられない!
- ②の段階でスイッチを押して大元もOFFになると、リモコンでも付けられない!
となっており大変不便でした。
壁面スイッチとリモコンでのON/OFFが共存しづらい仕様だったので、結構ストレスでした。
ここにボットを導入することで、シンプルにすべてを壁面のスイッチ操作に集約することができ、非常に快適になりました。
またボット導入前は、家の照明をすべて消して真っ暗な状態で寝室に向かっていましたが、他の照明を消す前にスマホのボット操作で寝室の照明を付けておくことができるため、真っ暗な状態で移動しなくてよくなったので安全にもなりました。
自宅内のリモコンスイッチ
Bluetooth接続が可能な範囲であれば、これまで直接操作する必要があったスイッチのリモコンとして、活用することができます。
例えば、
- 玄関など、離れたところの照明を付ける
- 子供の相手をしながら、部屋の照明を付ける
- お風呂場付近にしかない追い炊きのスイッチを、リビングから操作する
- 2階の作業部屋から、1階のコーヒーメーカーのスイッチを入れる
と、生活スタイルに合わせて活用場所は無限にあります。
もちろん、既設のリモコンやタイマー機能で足りることもあるかもしれませんが、スイッチを押すというシンプルな動作ゆえに、活用の幅は思った以上にあるでしょう。
またスマホでの操作の他、「リモートボタン」とペアリングすることで、好きな場所にリモートボタンを設置してスイッチを操作することができます。
外出先からの遠隔操作
今回はBluetooth接続での直接操作の紹介でしたが、SwitchBotハブを使用することで、外出先からもボットの操作を行うことができます。
外出先から帰宅する際に、予め照明を付けておくなど、活用の幅が広がりますね。
注意点
使い方次第でとても便利なボットですが、次のような注意点も覚えておきましょう。
バッテリー
ボットは内部の電池で動作しているため、そのうち電池切れとなることは避けられません。
標準的な仕様日数は600日ということなので、2年弱くらいですね。
電池切れの際は、ボットのカバーを開けて、中の電池を交換する必要があります。
“CR2“という型番の電池なので、必要に応じて購入しておきましょう。
動作結果は分からない
ボットはあくまでもアームを動作させる機械なので、動作した結果、きちんと目的のスイッチが押せているかは保証されません。
本体の設置の際も記載したように、設置状況によってはうまくスイッチが押せずに空振りしてしまう可能性も0ではありません。
そのため、例えば「ヒーターのスイッチを切ったつもりが切れていなかった」といった危険もあるので、そういった事故に繋がる可能性のある箇所には使用しないことが望ましいですね。
まとめ
筆者の環境では、毎日のちょっとした不便さが解消されて、非常に快適になりました。
この「ボット」は、SwitchBotシリーズの中でも単純な機能ではありますが、その分、適用できる場所・タイミング・使用方法は様々ですし、他のSwitchBotシリーズと組み合わせることで、さらに便利に使うことができます。
他のSwitchBotシリーズ同様、自動化することで事故の可能性があるような場所は避けましょうね。
SwitchBotを試してみたいけど、いろいろあってよく分からない…というときは、まずはこの「ボット」から試してみることをお勧めします。