Adobe Acrobatが「突然終了」したときの対処
PDFの閲覧に便利な「Adobe Acrobat」は、利用しているユーザーも多いと思いますが、それまで問題なく使用できていたAdobe Acrobatが突然終了してしまうことがあります。
ファイルが閲覧できるなら良いかもしれませんが、何度も出るようだと作業効率に影響が出てしまいます。
そんなときの対処方法を紹介します。
ファイル自体に問題がある場合
まず、特定のPDFファイルを開くときにだけエラーが表示されるような場合は、ファイル自体に問題がある可能性が高いです。
PDFは「Portable Document Format」の略で、印刷・閲覧環境に依らずに、同じ文書であれば同じように表示できる大変便利なフォーマットです。
しかし、同じ文章を再現するためにファイル内にデータの構造やフォントの情報など、様々な情報が埋め込まれています。
PDF作成時にこれらの情報がキチンと埋め込まれていないと、表示しようとしたときに必要な情報が足りず、エラーになってしまいます。
特定のファイルがエラーとなる場合は、ファイルの作成元に問合せする必要があります。
アプリケーションに問題がある場合
ファイルに依らず、エラーが出てしまう場合はアプリケーション側に問題がある可能性が高くなります。
その場合、具体的には次のように「Acrobatoが突然終了しました。」というエラーが表示されます。
[スキップ]すればPDFが表示されることもありますが、何度も出てくるようでは鬱陶しいので、対処しておきたいですね。
アップデートの有無をチェック
使用しているアプリケーションのバージョンが古いと、動作が不安定になったり不具合が発生したりすることがあります。
[メニュー]の[ヘルプ]から[アップデートの有無をチェック]を選択して、新しいバージョンのアプリがあれば適用しておきましょう。
アップデートを適用しても変わらない、あるいはすでに最新版となっているようであれば、次のチェックを行います。
インストールを修復
アプリケーションが最新のバージョンであっても、使用している中で何かしら設定が変わってしまったり不具合が起きてしまうこともあります。
そんな時は、[メニュー]の[ヘルプ]にある[インストールを修復]を実行して、アプリケーションを修復してみましょう。
何か動作が不安定だなと思ったら、修復を実行してみるのも一つの手ですね。
設定変更
アップデートや修復を行ってもダメな場合は、次の設定を変更してみましょう。
[メニュー]の[環境設定]を選択して、環境設定ウィンドウを表示します。
左メニューの中にある[セキュリティ(拡張)]を選択して、次の2ヶ所のチェックを外してみましょう。
1つ目は[サンドボックスによる保護]の[起動時に保護モードを有効にする」、2つ目は[拡張セキュリティ]の[拡張セキュリティを有効にする]です。
それぞれチェックを外した状態で[OK]をクリックすると、設定が保存されます。
不要アプリのアンインストール
これまでの対処で概ね対応できると思いますが、それでも状況が変わらない場合は、一度「Adobe Acrobat」をアンインストールして、改めて最新のインストーラーでインストールしてみましょう。
また色々なアプリケーションを使用していると、環境が干渉してしまったり相互に影響があったりすることもあります。
もう使用していないアプリケーションはストレージの容量も無駄に使用してしまうので、こういった機会に削除しておくのも良いでしょう。