iPhoneのNFCアンテナの位置はどこ?
電車に乗るときやコンビニで買い物をするときに、モバイルSuicaなどを利用して、スマートフォンを読み取り端末にかざして決済するすることもあると思います。
これはスマホ端末に搭載されているNFC(日本では主にFeliCa)という技術ですが、そのスマホのNFCに関してつい最近まで勘違いしていたことがあったので、今更ながら紹介しておこうと思います。
それはズバリ、iPhone端末のNFCアンテナの位置です。
FeliCaマークがあれば
筆者が元々使用していたAndroidのスマートフォン(AQUOS 8 Pro)は本体背面にFeliCaのマークがあり、そのFeliCaマークがそのままNFCアンテナの位置を表しています。
この場合は本体中央あたりですね。
読み取り端末にかざしたりタッチしたりし易いように、ある程度平らな面が広くとられている場所にマークがあることも多いため、他の機種でも同様に中央にあることが多いのではないかと思います。
iPhoneの場合は?
しかし、iPhone SE3でモバイルPASMOを使うようになってからは、駅の改札でちょくちょくエラーになって困っていました。
週に1~2回程度は改札に挟まるので、恥ずかしいやら後ろの人に申し訳ないやら…。
実はiPhone端末にはAndroid端末のように、NFCの位置を示すマークが表示されていません。
ただ、先述のAndroid端末のイメージがあったので、だいたい本体中央あたりを駅の改札にかざしていました。
しかしあるとき、アンテナの位置が違うのでは?と思い確認してみたところ、実はiPhone端末では、カメラの横あたりの本体上部に近い位置にNFCアンテナがあったのです。
位置を知ってからは、本体上部をかざすようにしたところ、全くエラーにならずに快適に改札を通れるようになりました。
NFCとは
折角なので「NFC」について少し捕捉しましょう。
「NFC」とは、”Near Field Communication“の略称で、日本語では”近距離無線通信”と紹介されます。
ここでいう近距離は数センチ~ほぼ接触するくらいの距離感なので、直接端子を接触させなくても、「近づける」「かざす」「タッチする」だけで通信ができる技術です。
FeliCaとは
日本ではNFCと同じような意味合いで使用される言葉として”FeliCa“があります。
NFCにはいくつかのタイプがあり、Felicaはソニーによって開発された「NFC Type-F」という通信規格の名称(登録商標)ですので、NFC規格のうちの一つということになります。
ちなみに日本ではFelicaが一般に最も普及していますが、世界的にはType-AやType-Bのほうが良く使われているようです。
広く利用されている交通系ICカードのイメージが強いかもしれませんが、例えば
- 予めいくつかの命令を保存したNFCタグを用意しておいて、スマホでタッチすることで、簡単にその命令を実行する
- NFCタグに会員No.を登録した簡易会員カードを作成して、タッチするだけで会員No.の入力ができる
- 緊急連絡先を登録しておいて、いざとなったらNFCタグにタッチするだけで電話が掛けられるようにする
といった使い方も可能です。
スマート家電とスマホを連携させて、帰宅時、タグにスマホをかざすだけで照明や空調をまとめて操作する、みたいなこともできますね。
なお、iPhone端末にFeliCaが搭載されたのは実は結構最近で、NFCが搭載されたのがiPhone 6から、FeliCaが搭載されたのがiPhone 7からです。
おサイフケータイとは
他に使用される言葉としては”おサイフケータイ“もありますね。
こちらはNFCを利用した少額決済のサービス、あるいはそういった機能を搭載した携帯端末の総称で、こちらはNTTドコモの登録商標となります。
「おサイフ」という名はついていますが、決済以外にも会員カードのような使い方をすることもできます。
まとめ
今回はiPhone端末のNFCアンテナ位置について紹介しました。
マークが無いと気付いた時点で確認すればよかったのですが、同じ勘違いで困っている方の参考になれば幸いです。